千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
ずっと肩こりや腰痛から抜け出せない方へ、今回は慢性痛の原因の1つでもある”胸郭”について解説して重要性を知ってもらいたいと思います!

胸郭という言葉を知っていますか?胸郭とは、胸椎(背骨)・胸骨・肋骨を総称した言葉なんです。鳥かごみたいな形をしていて、胸郭の中には心臓や肺などの臓器を守る働きもありますが、実は、他にも役割があって、”姿勢や腕の動きのベース”になっているんです。
社交ダンスでは、しなやかな動きを身体で表現するのに、「胸郭を拡げる」といった言葉を使ったり、野球のバッターやゴルフでのスイング時には「胸郭を柔らかく使う」と表現されています。こういったスポーツパフォーマンスを向上させるためには胸郭の柔軟性がとても大事になってきます。
でも、実際は胸郭の柔軟性が足りないと、肩こりや腰痛などの慢性痛に繋がるため、スポーツをしている人だけでなく、していない人にとっても重要な機能という事なんです。

この図が胸郭です。冒頭でこの胸郭が「姿勢」・「腕の動き」のベースになっているとお伝えしましたが、どう関係しているのか解説していきます。
胸郭が硬いとどうなるのか
胸郭の動きが硬いと、肋骨の動き(拡張・縮小など)も硬くなりますよね。つまり、呼吸に関わる筋肉が硬くなりやすく、身体を緊張させる呼吸補助筋たちが多く使われるということなんです。呼吸の重要性に関しては別の記事で載せていますので、併せてご覧ください。(呼吸に関する記事)
呼吸補助筋を多く使うことで、肩や首・腰などを緊張させて、無駄に疲れやすくさせてしまうのです。しかもそれが慢性化すると、肩こり・腰痛の原因になってしまうんです。だから胸郭は常に柔らかく、楽に動かしやすい状態でいることが重要なんです。
胸郭の理想可動域
慢性痛予防として、胸郭はどのくらい動けばいい状態なんでしょうか。3つお伝えします。
・胸椎伸展(背中を反らす動き):座位約25度(胸椎だけでみた参考角度です、頸椎や腰椎も一緒に伸展します)
・胸椎回旋(身体をねじる動き):座位約35度(伸展と同様です)
・胸郭の拡張:呼吸時に上部は前後に、下部は左右にしなやかに広がる
実際にやってみてもらうとわかるのですが、硬すぎるとそれ以上動かそうとしたら勝手に力が入り、身体の動きを防御反応で止めてしまうのです。ぎっくり腰になりやすい方も胸郭の柔軟性は足りてないことが多いです!でも、このくらいの胸郭の動かしやすさがあれば、肩首・腰回りに負担をかけず、スムーズな動きができます。
肩こりをjoint by joint 理論でみる
身体の構造には、動かすべき関節(モビリティー)と安定すべき関節(スタビリティー)が交互に備わっています。この考え方をjoint by joint 理論といいます。詳しくはこちらをご参照ください。(引用:joint by joint 理論)
この考え方に基づくと、胸郭はモビリティーにあてはまります。が、胸郭のモビリティーが足りていないとしたら、安定性が重要な肩甲胸郭関節(肩甲骨と胸郭で構成される)が正しく働かなくなるので、肩を回すのが重かったりなどの肩こり症状に繋がるんです。人間の体って複雑にできてますよね~(笑)
しかも、肩甲骨には首まわりに付いている筋肉が17個も付着しているんです。つまり、胸郭の動きが悪いと、肩甲骨についてる17個の筋肉も動きが悪くなり、固まるんです。さらには、この沢山の筋肉の隙間から神経や血管が通ります。なので、適切に関節が動いていない=その関節の周りの筋肉が硬くなる=神経・血管を圧迫する=腕や指先にしびれ・重だるさの症状がでてくる。こともあります。
でも、それぞれの各関節に必要なモビリティー・スタビリティーが正しく使えていたら、何年も痛みを感じることは確実に減っていきます。

この絵以外にも沢山の筋肉たちが関節を動かすために働いています。
いかがでしたか?
胸郭の柔軟性が向上することで、肩や腰の緊張が自然と緩和され、慢性的な肩こり・腰痛の改善が期待できます。
もし、「長年悩んでいる症状がなかなか良くならない」と感じている方がいれば、まずは胸郭の動きに目を向けてみるのがおすすめです。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、慢性の不調・症状で悩んでる方、困ってる方には、胸郭の動きがしやすくなるように手技や物理療法を使って治療を行い、最後に自分で身体をコントロールできるようになるためにストレッチなどで身体を動かしていきます。
あなたの身体は、あなたの生活習慣の鏡です。
ケアは特別なことではなく、日常に自然に取り入れるべきものであり、
そして、自分一人では気づけない部分や、うまくいかない動きの改善は、プロのサポートがあってこそ、確実かつ効率的に進めることができます。
「朝起きたら肩が重だるい…」
「ストレッチをしてもスッキリしない…」
千歳市の青葉鍼灸整骨院は慢性痛をお持ちの方が多く通われています。
そんな方はぜひ一度、青葉鍼灸整骨院で“身体の土台”を整えるところから始めてみませんか?
①カウンセリング
ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。
②アセスメント
身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。
③施術
痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。
④エクササイズ
必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。
⑤プランニング
①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、患者さんと適切なコミュニケーションを取り、身体の状態がどうなっているのか、だからこういうところに痛みが出ていて、こういう治療をしたら、こういう身体になるというところまで、お話をさせていただいております。
ご自身の原因がわからない不調・痛みや今回の記事にあてはまる症状など悩んでることがあったら、是非ご相談ください。

