千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、スポーツをしている学生で起きやすい脊椎分離症について詳しく解説していきたいと思います。実は、私が高校1年生のころ、分離症になった経験があるので、その時の様子や感情なども一緒にお伝え出来たらと思っています。

腰椎(腰の背骨)の上関節突起と下関節突起と呼ばれる部分が本来くっついているんですが、そこに亀裂が入って分離している状態(疲労骨折ともいいます)のことを脊椎分離症といいます。この疾患の多くの症例が過度にスポーツをしている学生に多いことが分かっています。
遺伝的な要因で元々腰椎が弱くて分離症になるケースもありますが、成長期での活発な運動をすることによって特に腰椎の過度な伸展・屈曲を繰り返し行うことで、関節突起部にストレスをかけている状態というふうに考えられています。分離を起こす部位は、だいたいがL5椎(第5腰椎)です。
特に野球・バレーボール・バスケ・サッカーなどなど頻回に体幹の前後屈(腰椎の屈曲・伸展と同じ動き)、回旋(捻る)を行うスポーツに多くみられるんですよね。私は高校生のころ、ソフトテニスをしていてポジションは前衛でした。ストロークを打つときやスマッシュを打つときには特に体幹の回旋動作が必要なスポーツなんですよね。(引用:腰椎分離症になりやすいスポーツ)
関節突起部が分離してしまうと腰椎自体の安定性を失ってしまいます。これを放置して関節突起部がくっつかないまま(分離したまま)椎体が前にすべっていき、分離性の脊椎すべり症になるんですよね。そうなると、分離症の症状の他に神経症状がでてきます。脊椎すべり症について別の記事で詳しく載せています。合わせてご覧ください。(脊椎すべり症について)
分離症の多くは、腰痛をきっかけに発見されることがあります。分離症の特徴として、体勢によって腰に痛みが出ます。上体を後ろにそらして捻る動きをすると痛みを感じる(ケンプテスト陽性)ケースが多いです。ピンポイントでの痛みがあるのも分離症の特徴になります。
ちなみに私が分離症になったきっかけは、部活の朝練でスマッシュの基本練習を行っていて、ラケットにボールが当たる瞬間に体に力を入れたときに背中全体に電気が走った感覚で腰痛が起こりました。あの時の感覚はなかなか味わえないものでしたね(笑)
それから、スマッシュや上からサーブを打つたびに腰の痛みが強くなり、力が入りづらくなっていた感じです。
病院の整形でレントゲン、CT,MRI検査を行います。レントゲンやCTでは、分離している部分の進行状況がわかりやすく、MRIではレントゲンでは判断しにくい疲労骨折の具合を鮮明にみることができます。
なので、検査をすれば分離症が早期発見できたのか遅かったのかがわかるため、骨がくっつく可能性や今後どのくらい症状が改善されるかなども判断できるのです。早期に治療できた方が骨もくっつきやすくなります。私が整形で診てもらった時は、分離症が初期段階で見つかったため、だいたい3か月くらいで骨はくっつきました。これが遅かったら、骨がくっつく確率が低くなり、くっつくにもより期間がかかってしまうのです。

分離症は疲労骨折とも言われており基本的には、痛みが起きることをやらなければ痛みもでないし悪化もしないため、一時的に運動を禁止して身体を休ませます。それから運動禁止期間中に骨をくっつけさせるのにコルセットをつけることが多いです。目的としては、腰椎にかかるストレスを減らすことだったので、私は当時のお医者さんからは、学校に持っていく荷物もなるべく軽くしてねと言われたことがあります。その期間中は学校に事情を伝えて置き勉OKでした!(笑)
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、分離症を起こす原因で、腰椎に過度なストレスを与えてしまっている要因が、joint by joint 理論で考えると腰椎は安定させる関節なのに可動し過ぎてしまっている事、腰椎の近接部位である胸椎や股関節は可動させたい関節なのに硬くなっているという考え方になります。
この考え方は理解できると、身体全身の仕組みがなんとなくわかるようになって面白いと思います!別の記事に載せています。是非こちらもご覧ください。(関節の役割について)
ということは、腰椎の痛みを減らす治療だけでなく、腰椎が安定するように体幹や呼吸を診ていったり、胸椎や股関節が動かしやすくなるように治療やストレッチなどを積極的に行っていきます。
痛みが強くて生活に支障がでている場合や神経症状がある場合は、手術が適応されます。分離している部分を固定する手術が多いようです。
①カウンセリング
ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。
②アセスメント
身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。
③施術
痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。
④エクササイズ
必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。
⑤プランニング
①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。

結構整骨院や治療院にいったら、患者さんはされるがままに治療してもらうことが多い印象にある人もいますよね。ちゃんとその疾患の原因を理解したら、治療だけでは改善されないことがわかるかと思います。なので、大事なのは今の自分の身体がどういう状態で、だから腰に負担をかけやすいからこういう治療と運動をやっていく必要があるっていうことを理解しないといけないのです。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、患者さんと適切なコミュニケーションを取り、身体の状態がどうなっているのか、だからこういうところに痛みが出ていて、こういう治療をしたら、こういう身体になるというところまで、お話をさせていただいております。
ご自身の原因がわからない不調・痛みや今回の記事にあてはまる症状など悩んでることがあったら、是非ご相談ください。

