千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、膝の靭帯損傷(内側側副靭帯)について詳しく解説していきたいと思います。

膝関節の外傷は、日常生活でもしばしばみられる損傷で、打撲や軽度な捻挫から、靭帯の完全断裂、骨折、脱臼、さらには、神経や血管の損傷を合併しているものなど、程度は様々あります。膝関節について別の記事に詳しく載せていますので、あわせてご覧ください。(膝関節の構造・機能について)
捻挫とは、関節を構成する軟部組織の挫滅した状態(外部からの強い衝撃や圧迫によって、組織が押しつぶされて損傷する状態)であり、脱臼までに至らない状態のことを指します。意外と、捻挫のことを捻って伸ばした状態がごくわずかな靭帯損傷と解釈している人が多いようです。捻挫はこの程度の靭帯損傷だけではないんですよね。

膝関節の靭帯は沢山あるんですが、MCL(内側側副靭帯)損傷は、膝の靭帯損傷の中で最も頻度の高く、膝に大きな外反力(外部からの衝撃に対して押し返す力)が加わって発症するんですよね。
ラグビーなどの互いに衝突しあうスポーツやすきーなどで受傷することが多いです。私がこの疾患でみたことがあるのは、今くらいの蒸し暑い季節でインドアスポーツをしていた方が、体育館の床に汗が垂れていて気付かなくて汗の上で滑って膝を痛めるといったケースで起こりました。一瞬の出来事でしたね。
損傷部位は、膝の内側で同じ部位に圧痛を訴えることが多いです。膝を外反すると激痛があり、靭帯損傷の程度が重いと、膝のグラグラした不安定感もあり、ほとんどが十字靭帯という他の靭帯も一緒に損傷していることがあります。その場合、関節血症といって膝関節内部に出血が起こることが多いです。MCL損傷単独の場合は、関節血症はあまりみられないんですよね。
・外反ストレステスト
患者は仰向けで寝てもらい、術者が患側の膝を外反させて健側と比べて緩みがみられたらMCL損傷や十字靭帯の合併を疑います。
・内反ストレステスト
外反ストレステストの逆で、患側の膝を内反させて健側と比べて緩みがみられたらLCL(外側側副靭帯)損傷や十字靭帯の合併を疑います。
レントゲン検査やMRI検査などで、膝にストレスをかけた状態で撮影すると、損傷しているかしていないかの判断材料として使われることもあります。

膝の靭帯損傷では、年齢や受傷した状況によって損傷部位が異なるため、千歳市の青葉鍼灸整骨院では、細かく問診を行います。例えば、スポーツでジャンプした後の着地で膝を痛めた成長期の男の子の場合は足の骨折も起こりやすいですし、同じ着地で痛めた青年だと前十字靭帯が断裂する可能性が高かったりします。あとは、受傷時に体の接触があるかないか。外部からの衝撃が直接損傷した部位と同じとは限らず、防御反応で違う部位の筋肉に瞬間的な収縮で生じる損傷もあったりします。なので、なかなか一般的には自分で判断できないから、整形でみてもらうか、整骨院で診てもらった方が良いと思います。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、MCL損傷の治療では、筋肉の組織を痛めるよりも靭帯組織の方が硬くて頑丈な分、組織の回復・修復に時間がかかってしまいますが、炎症を早くおさまるように、痛みが早く引くように組織を緩めたり、電気治療器で組織の修復を早めたりします。痛みが引いてきたら、スポーツに復帰できるように、患側の足でしっかり踏み込める、患側での片足立ちの安定性強化を行っていきます。わりと、MCL単独損傷の場合、MCLが膝の関節包とくっついているため、断裂しても自然とくっつく傾向があるので手術することは少ないです。
①カウンセリング
ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。
②アセスメント
身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。
③施術
痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。
④エクササイズ
必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。
⑤プランニング
①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。
どこの痛みでも、その人が今まで経験してきた痛みの程度や腫れてる具合などで、やばいか大したことないかなどを判断されると思います。でも、自分で勝手に判断して、何か月も放置していても症状が変わらないなんてことがあったら、自然治癒する程度ではなかった、ということになりますよね。手遅れになればなるほど、治療の選択肢が限られてきて、最悪手術しか良くなる方法がないと言われてしまったら、面倒ですし生活環境、仕事環境にも大きく影響してしまいますよね。そうならないように、目安としては、怪我して2,3日様子を見て、痛みが引いてくるようでしたらそのままでも良くなっていくと思いますが、痛みが引かない、腫れがひかないなどがあった時は、一度近くの整形外科で受診してもらった方が良いと思います。もし、気になる症状・よくわからない症状などがあってお困りな時は、お気軽にご相談ください!

