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2025.09.19

子供の膝のケガ 千歳市青葉鍼灸整骨院

スポーツをしている子供の「膝が痛い」ーー千歳市の青葉鍼灸整骨院からのメッセージ

千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。

青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。

スポーツに励む小学生・中学生・高校生の皆さんや、その保護者の方へ。練習や大会で「膝が痛い」と感じることはよくありますが、それを放っておくと痛みが慢性化したり、将来にわたって影響することもあります。今回は、膝痛の原因、スポーツ外傷・障害の種類、整骨院でできる事、そして予防法について詳しく解説します。

1.膝痛の定義とスポーツ外傷✖障害

まず、「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」を区別しましょう。

スポーツ外傷:転倒・接触・捻転・衝撃など、単発の大きな力が原因でケガするもの。例:靭帯の断裂、骨折、半月板の断裂など。

スポーツ障害:反復する動き・練習量・成長期の骨の変化などで徐々に痛み・炎症が出てくるもの。例:オスグッド・シュラッター病、成長痛、腱炎など。

スポーツをしている子どもは、これら両方のリスクがあります。成長期には骨・軟骨・腱・靭帯などがまだ完全に成熟しておらず、繰り返しの負荷に弱い部分があります。

2.小学生・中学生・高校生でよくある膝痛の種類とその特徴

以下は、年齢ごとに比較的頻度の高い膝痛(または膝の関連障害)です。

年齢傾向:小学生高学年~中学生

原因の特徴:太ももの前側の筋(大腿四頭筋)が使われ過ぎ、脛骨粗面(膝のお皿の下)に付着する部分が引っ張られ、骨端(骨の成長領域)が炎症・痛みを起こす。成長期特有。サッカー・バスケット・バレーボールなど膝伸展・ジャンプを多くする競技で。

主な症状:膝のお皿の下あたりの痛み・腫れ。活動中やジャンプ・階段の着地で痛みが強く、休むと軽くなる。

年齢傾向:中学~高校生(体が大きくなってきてから)

原因の特徴:接触・捻れ・急な方向転換などで半月板が裂ける場合。反復摩耗型の変性タイプもあり。

主な症状:膝の内側または外側で引っかかり感、音がする、膝を完全に伸ばせない・曲げにくい、腫れや水が溜まることも。

年齢傾向:中学生~高校生

原因の特徴:接触プレーやジャンプの着地、急な方向転換で非接触または接触の外力。筋力・アライメントのバランスが悪いとリスク上昇。

主な症状:激痛、破裂音、腫れ・水が溜まる、膝がぐらつく感じ、不安定感。整形外科的対応が必要なことも多い。

年齢傾向:小~中学生

原因の特徴:骨の成長速度と筋腱の適応速度のずれ、練習量の急激な増加など。使い過ぎによるマイクロストレス。

主な症状:運動後の痛み、休むと改善するものの、再度動き始めると痛みが出るパターン。夜間の痛みや朝のこわばり。

年齢傾向:小~中学生・若年ティーン

原因の特徴:関節軟骨下の骨と軟骨部分が血流・栄養補給が不十分になったり、繰り返しストレスを受けたりして軟骨の一部がはがれ、関節内に遊離片ができることも。

主な症状:膝の深部の痛み、腫れ、水が溜まる感じ、かみ合わせで引っかかる感じ、曲げ伸ばしで引っかかることがある。

3.膝痛の原因・リスク要因

Knee painful – skeleton x-ray, 3D Illustration medical concept.

膝痛が起きやすい背景には、いくつか共通の原因やリスクがあります。

年齢・成長スパート

骨が成長する速度が速い時期には軟骨や付着部(腱骨結合部など)が引っ張られやすくなる。骨端(成長板)の弱い時期。

競技種目・動きの特性

ジャンプ・着地・急な方向転換・ダッシュとストップを繰り返すスポーツ(バスケットバール・サッカー・バレーボールなど)は膝に大きな剪断力・捻れ力がかかる。

練習量の多さ・負荷の急な増加

週あたりの練習時間、試合数、連続する練習日数、休養時間が少ないなど。身体が回復できないまま使い続けると累積ダメージが出る。

筋力・柔軟性の偏り・アライメント異常

大腿四頭筋・ハムストリングス・臀部筋などの筋力が弱い、または柔軟性が不足していると膝への負担が偏る。足のQ角(膝と股関節のアライメント)、足首・足底のポスチャーなども影響。

体重・体格

体重が重い、体格が急に変化している(成長期の体重増加)も負荷増加の一因。

使い方の悪さ・フォームの問題

ジャンプの着地方法が悪い・方向転換やストップの時に膝が内側に入るなど。”ニーイン”などフォームの乱れ。

4.日本での統計・実態

以下は、日本における小・中・高校生のスポーツ外傷/膝痛の実態を示したデータです。

膝の痛みの有病率(6~15歳スポーツ選手)は約10.9%。性別で見ると男子が9.8%、女子が13.3%。特に13歳での有病率が最も高く約19.1%。競技別ではバスケットボールが最も高く25.1%。(https://sndj-web.jp/news/002285.php)

小学3年生~中学3年生において、学年が上がるほど膝痛の発症率が増加。運動量が多いほど新規膝痛の発症率が高い。成長率(身長変化率)も関係あり。(https://www.jstage.jst.go.jp/article/descente/40/0/40_206/_article/-char/ja/)

調査対象が約21,682名のスポーツ少年団員。そのうち”過去に何らかの外傷や障害を経験したことがある”団員は11.9%。年齢が上がるほど(中学生54.1%、高校生62.5%)外傷・障害を経験する頻度が高くなっている。膝関節だけでなく骨軟骨障害なども含む。(https://matsuda-oh.com/column/column02_4112)

5.整骨院でできる対応と方針

スポーツで膝を痛めた・痛みを感じる子どもに対して、千歳市の青葉鍼灸整骨院でできることは次の通りです。

1.初期評価・問診・鑑別診断

いつから痛みがあるのか(急にか、徐々にか)。痛みの場所(膝のお皿の上/下/内側/外側/膝の奥など)。動作のどのタイミングで痛むか(ジャンプ着地/階段下り/走る・止まるなど)。腫れ・熱感・可動域制限の有無、水が溜まる感じがあるか。成長期がどうか・体の成長の速度・練習量・休養日・ほかの部位の痛みの有無。

2.器質的な疾患の可能性を見極める

半月板・靭帯損傷や剥離性骨軟骨炎など、画像検査(整形外科でのMRI、レントゲン)を要するものもある。成長板に関連する痛み(オスグットなど)は特に注意。痛みが強くて歩行にも支障がある場合は整形外科との連携。

3.保存治療・整骨院でできる事

・安静と負荷軽減:痛みが強い動作は避ける。特にジャンプ・急な方向転換など一時的に減らす。

・アイシング・冷却:炎症や腫れを抑えるため。

・物理療法:超音波・電気刺激・温熱など、痛みや炎症を抑える補助的療法。

・手技療法:筋肉の緊張を取り、柔軟性を改善させる。太ももの前側(大腿四頭筋)、ハムストリング、臀部など。

・ストレッチ・柔軟性トレーニング:特に大腿四頭筋・ハムストリングス、股関節周囲・足首など。

・筋力強化トレーニング:膝を支える筋肉群をバランスよく鍛える。片足スクワット・体幹安定性トレーニングなど。

4.再発防止・生活指導

・練習量や休息日の調整(オーバーユースを避ける)

・着地のフォームや方向転換時の膝の使い方の指導

・運動前後のウォーミングアップ・クールダウンをしっかりやる

・シューズの選び方やインソールなどでアライメント補正も考える

5.整形外科との連携

痛みがひどい・改善しない・腫れや水が溜まる・靭帯断裂や半月板損傷の疑いが強い・関節の不安定性がある場合は速やかに整形外科へ紹介。

6.青葉鍼灸整骨院での治療の流れ

①カウンセリング

ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。

②アセスメント

身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。

③施術

痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。

④エクササイズ

必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。

⑤プランニング

①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。

7.なぜ早めに整骨院で相談すべきか

・痛みを放置すると、筋力バランスが崩れたり、フォームの悪さが癖になったりして修正しにくくなる。

・成長期の骨や軟骨への影響が大きく、長期的な障害につながる可能性あり。

・練習中断・大会出場に影響する。心身ともにストレスになることも。

・適切な治療・指導を受ければ、比較的短期間で回復しやすい。

8.予防のために今できること

部活・スポーツをする子供たちが、膝痛を予防するために今からできること

1.練習前後のウォーミングアップ・クールダウンを丁寧に。

2.ジャンプ・着地動作・方向転換などの動きをコントロールして行う(体を真っすぐ保つ・膝が内側に入らないよう意識)

3.筋力トレーニング(特に股関節・臀部・大腿四頭筋・ハムストリングス)と柔軟性トレーニングをバランスよく。

4.練習量や時間の急な増加を避ける。休息日を設ける。痛みがあれば無理をしない。

5.身体の成長を観察する。身長が急に伸びる時期には、筋肉・腱・靭帯が追い付いていないことがあり、負荷を減らす工夫を。

6.適切なシューズ・インソール・クッション性のあるグラウンドなど負荷を軽減できる環境を整える。

9.最後に

膝が痛いというのは「成長期だから仕方ない」と諦める前に、一度しっかり検討すべきサインです。スポーツを楽しみ続けるためにも、千歳市の青葉鍼灸整骨院では早期のケア・フォームや負荷の調整・予防指導を重視しています。痛みを感じたら「休む勇気」も必要です。お子さんの将来の為にも、無理をし過ぎず、でも諦めず、最良のケアを一緒に考えていきましょう。気になる症状や困っている事などありましたら、お気軽にご相談ください。

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