
足首が硬くて膝を使い過ぎる人へーー膝の痛みを予防するためのアドバイス
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
「最近、膝が疲れやすい」「運動するとすぐに膝に違和感が出る」ーーそんなお悩みを抱えている方の中には、実は足首の硬さが原因となっているケースが少なくありません。足首の可動域が制限されると、歩行や運動時の衝撃を上手く分散できず、その負担が膝に集中してしまいます。整骨院にはこのようなお悩みで来院される方が多く、体の使い方を見直すことが根本的な改善につながります。
今回の記事では、足首の硬さが膝に与える影響をわかりやすく解説し、日常でできる予防法や整骨院での取り組みについてご紹介します。また、関連する統計データも併せて紹介することで、より理解を深めていただけるようにしました。
足首の役割と膝への影響

足首(足関節)は、歩く・走る・しゃがむといった動作をスムーズに行うために非常に重要な役割を果たしています。特に「背屈(つま先を上げる動き)」の柔軟性が不足すると、膝や股関節で無理に動きを補うことになり、膝のオーバーユースにつながります。
例えば、スクワット動作を思い浮かべてください。足首が硬いと、かかとが浮いたり、膝が必要以上に前へ出たりして、膝関節に過剰な負担がかかってしまいます。
足首の硬さによって起こりやすい膝のトラブル
1.膝前面の痛み(ジャンパー膝、膝蓋腱炎)
足首が曲がらないことで、ジャンプや階段動作時に膝蓋腱へ強い負担がかかります。
2.半月板や靭帯の損傷リスク
動作の衝撃を足首で吸収できないと、膝の関節内構造が衝撃を受け止める形になり、長期的な損傷を引き起こす恐れがあります。
3.変形性膝関節症の進行促進
足首の硬さが原因で膝の動き方が不自然になると、関節軟骨の摩耗が進みやすくなります。
足首・膝に関する統計データ

膝や足首の状態と痛みの関係は多くの研究で明らかになっています。ここでは参考になるデータを3つ紹介します。
・日本整形外科学会によると、40歳以上の日本人の約4,000万人が変形性膝関節症を有していると推定され、その多くが下肢の柔軟性低下と関連していると報告されています。(日本整形外科学会)
・スポーツ選手における調査では、足関節の可動域制限がある人は膝前面痛の発生率が有意に高いことが示されています。(NCBI)
・厚生労働省の国民生活基礎調査によると、日本人が訴える自覚症状の中で腰痛に次いで膝の痛みが多い事が報告されており、膝痛は国民的な健康問題となっています。(厚生労働省)
これらの統計からもわかるように、膝への負担を減らすには足首の柔軟性が非常に重要です。
整骨院でのアプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、以下のような施術や指導を行い、足首と膝のバランスを整えていきます。
1.足首周囲の筋膜リリース
硬くなったふくらはぎやアキレス腱周囲を緩め、足首の動きを回復させます。
2.関節を動かす
足関節の可動域を広げるために足首に体重をかけたりして関節のアライメントを調整していきます。その結果、膝へのストレスが軽減されます。
3.セルフケア指導
自宅でできるストレッチやエクササイズを取り入れることで、再発を防ぎます。
青葉鍼灸整骨院での治療の流れ
①カウンセリング
ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。
②アセスメント
身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。
③施術
痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。
④エクササイズ
必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。
⑤プランニング
①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。
自宅でできる足首ケア
膝を守るためには、自宅でのケアも欠かせません。
・ふくらはぎのストレッチ
壁に手を突いてアキレス腱を伸ばす動作を30秒ずつ繰り返します。
・足首回し
椅子に座って足首を大きく回すことで関節の潤滑を高めます。
・タオルストレッチ
タオルを足裏にかけてつま先を手前に引き、背屈方向の柔軟性を回復させます。
まとめ
足首が硬いことで膝に過剰な負担がかかり、膝痛のリスクが高まることは多くの研究や臨床現場で確認されています。膝の痛みを訴える方の中には、膝そのものだけでなく「足首の柔軟性」に問題が隠れているケースが多いのです。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、足首と膝の両方をチェックしながら施術を行い、正しいカラダの使い方へ導いていきます。膝に不安を感じている方は、まず足首の状態を見直すことから始めてみましょう。気になる症状や困っている事などありましたら、お気軽にご相談ください。

