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2025.10.02

足首が硬い学生へ 千歳市青葉鍼灸整骨院

Injury from workout concept : The asian man use hands hold on his ankle while running on road in the park. Focus on ankle.

千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。

青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。

はじめに:足首の硬さ、意外と見過ごされがち

部活や体育、普段の歩行・ランニング、部屋の中の動き,,,学生生活では足首を良く使います。ところが、「足首が硬い」「つま先を上げにくい」「足首が曲げにくい」などの違和感を感じながらも、「別に痛くないから大丈夫」と思い込んでいる人も多いかもしれません。

しかし、足首可動性の低下は、捻挫リスクや膝・腰など上位関節への負担増、運動パフォーマンス低下に繋がる可能性があります。今回は、なぜ足首が硬くなるのか、硬さがもたらすリスク、整骨院での対処法、日常でできるセルフケアを含めてご紹介します。

足首ケガ・痛み・硬さはどれくらい起こっているのか?ー統計データからみえる実情

学生スポーツ・一般を問わず、足首に関する負傷・痛みは比較的頻度が高い分野です。以下、信用できるデータを3つご紹介します。

1.スポーツ関連の足首捻挫:スポーツ傷害の16~40%を占める

スポーツ傷害のうち、足首捻挫が占める割合は約16~40%と報告されています。(リンク

つまり、スポーツをしている人にとって、足首は非常に傷害の起きやすい部位です。

2.高校スポーツ(米国)の足首捻挫発生率

2011年のデータでは、高校スポーツで報告された足首捻挫数は9,320件。傷害発生率は2.95件/10,000アスリート出場時間とされています。(リンク)

競技中の発生が多く、再発例も14.5%あったという報告もあります。

3.慢性足関節不安定性(CAI)での痛みの残存割合

過去に捻挫を経験し、慢性的な不安定性を抱える人の報告では、50~79%の割合で痛みが残存するとする研究があります。(リンク)つまり、捻挫後になんとなく安心せずしっかりケアしなければ、長く足首が悩みを残しやすいという実態も示されています。

これらの統計は、「足首障害は珍しいものではない」「捻挫経験者は硬さ・違和感を残しやすい」という現実を示しています。硬さをそのまま放置すると、将来のケガリスクや慢性化リスクが高まる可能性があります。

足首が硬くなる原因・背景

なぜ学生でも足首の可動性が落ちて「硬さ」を感じるようになるのか、その要因を整理します。

1.過去の捻挫や軽度損傷の影響

過去に足首を捻った経験がある人は、靭帯や関節包の伸張・癒着・微小損傷などが残っていることがあります。それが可動性制限の原因となることがあります。先述の慢性足関節不安定性(CAI)においても、痛みだけでなく可動性・安定性の低下が併発することが多いと報告されています。

2.筋肉・腱・筋膜の短縮・硬さ

ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)、前脛骨筋、長母指伸筋、腓骨筋、後脛骨筋など、足首・下腿周囲筋の柔軟性が落ちていると、動きが引っかかるように感じます。また、筋膜の滑走性が低下して癒着やこわばりがあると、関節の補助動作が上手くできなくなることがあります。

3.関節構造・骨干渉の問題

・関節軟骨の摩耗や変性

・骨棘形成、骨端部の侵襲

・関節包・靭帯の縮み・拘縮

こうした構造的な変化が進むと、可動域が制限され「硬さ」の感覚を強くさせます。ただし、若年の学生では重度の変性症は稀ですが、過度なストレスを繰り返すことで将来的な影響も無視できません。

4.動作パターン・姿勢・使い方の偏り

・足首をあまり背屈せず使っていて、足首を使う機会が少ない

・靴・シューズのソール設計・硬さの影響

・バランス・動作の偏り、片足荷重・姿勢の崩れ

これらが可動域を維持しづらい状況を作ってしまうことがあります。

足首が硬いことによる影響・リスク

足首が硬い状態を放置すると、以下のような影響や合併リスクが考えられます。

1.捻挫リスクの上昇

足首可動性が低いと、不意の動きに対して柔軟に対応できず、捻挫を起こしやすくなります。統計でも、スポーツ傷害の多くを足首捻挫が占めるという報告があります。

2.他関節への負担の転移

足首での可動性不足を補うように膝・股関節・腰で代償動作が増え、膝痛・腰痛リスクが高まります。

3.運動パフォーマンス低下

走る・ジャンプ・方向転換・ステップ動作などで足首の自由な動きが制限されると、力発揮効率が落ちます。

4.不安定性・疲労感の増加

硬さにより微妙な荷重変化に追従できず、足部・下腿部に蓄積する疲労感が強く感じられることがあります。

整骨院でのアプローチ:足首の柔軟性を取り戻す

学生の足首硬さに対して、千歳市の青葉鍼灸整骨院では、以下の段階的アプローチが考えられます。

〇初期評価・アセスメント

・足首可動域測定

・他関節(膝・股関節・足部)の連動評価

・筋肉の硬さ・緊張具合、筋膜滑走性チェック

・立位・歩行・動作時の足首使い方チェック

〇筋・筋膜リリース・滑走改善

・下腿筋群などのストレッチ・リリース

〇関節可動性改善

・靭帯・関節包の柔軟性改善のための手技やエクササイズ

・足関節周囲の補助的な関節可動性調整

〇筋力強化・協調運動

・足首周囲筋を等尺性→軽い負荷運動へ

・連動運動(膝・股関節を使ったステップ運動、ジャンプ着地動作など)

〇神経/感覚刺激

・足首周辺の感覚入力訓練

・不安定面上での訓練(バランスパッド、バランスディスクなど)

・目を閉じて立つ、変化する地面での歩行訓練など

〇日常指導・セルフケア提案

・足首ストレッチ・可動性運動

・裸足歩行・足裏感覚を使う運動

・靴選び・インソール改善

・日常で足首を使う習慣を増やす(階段昇降、足首回しなど)

日常・学生生活で取り入れたい工夫・セルフケア

整骨院でのケアと並行して、以下のようなことを意識することで硬さ改善につながります。

1.毎日のストレッチ習慣

寝起き・部活前後にふくらはぎ・前脛骨筋のストレッチを取り入れる。

2.足首回し運動

ゆっくりと足首を前後・左右に回す運動を毎日行う。

3.足裏刺激・足指運動

足指で物をつかむ動きなど、細かい足部動作を増やす。

4.段差昇降や階段動作を意識して使う

日常で階段を使ったり、小さな段差を昇る動きを取り入れる。

5.靴・インソールの見直し

硬すぎるソールやサポートのない靴は可動性を阻害することがあります。インソールで支持と遊びを調整する。

6.部活・練習での準備運動強化

足首・下腿のウォーミングアップをしっかり行う。

まとめ

学生で足首が硬いと感じる人は、決して稀ではありません。スポーツ傷害全体における足首捻挫率、捻挫後の慢性痛残存率などの統計も、足首領域の問題性を裏付けています。硬さは、筋肉・筋膜・靭帯・関節包・骨構造・動作習慣など複数の要因が関与しています。硬さをそのままにしておくと、運動パフォーマンス低下や、他関節への負担増、捻挫リスク上昇につながる可能性があります。

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、評価→筋・関節アプローチ→筋力・感覚訓練→日常指導という流れで、足首を柔らかく、安定したものに戻すサポートが可能です。もし気になる症状や困っている事などありましたら、お気軽にご相談ください。

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