
ランナーに多いシンスプリントとは?原因と対策について
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
マラソンや部活動で走る機会の多いランナーにとって、足のすねの内側に痛みを感じる「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」はよく耳にするケガの1つです。最初は軽い違和感でも、放置して走り続けると強い痛みに変わり、長期的な運動制限につながることもあります。今回は、シンスプリントの原因や症状、整骨院でできるケアについてまとめていきます。
シンスプリントとは?
シンスプリントは「すねの骨(脛骨)」に沿って炎症が起こることで、運動時や運動後に痛みが出る障害です。特にランナー、バスケットボール選手、サッカー選手など走る・ジャンプするスポーツをする人に多く見られます。
初期の段階では運動後に軽い痛みが出る程度ですが、進行すると安静時でも痛みを感じ、ひどい場合は疲労骨折に移行してしまうこともあります。
なぜシンスプリントが起きるのか?

シンスプリントの主な原因は「オーバーユース(使い過ぎ)」です。特に以下の要素が関係しています。
・ランニング量の急激な増加(練習メニューを急に増やした)
・硬い路面での走行(アスファルトや体育館の床など)
・足首や股関節の柔軟性不足
・偏平足や足のアライメント不良
・筋力不足やアンバランス(ふくらはぎや殿筋の弱さ)
これらによって脛骨に繰り返しストレスが加わり、骨膜に炎症が生じて痛みが出ます。
ランナーに多いケガの1つ
実際にランニング障害の中でもシンスプリントは頻度の高いものとされています。
・ランニング障害に関する研究では、ランナーの10~20%がシンスプリントを経験していると報告されています。(参考:NCBI)
・学生アスリートを対象とした調査では、下肢障害の約13%がシンスプリントで占められていました。(参考:JOSPT)
・また、女性ランナーの方が男性ランナーよりも発症リスクが高いというデータもあります。(参考:Sports Health)
このように、シンスプリントは決して珍しいケガではなく、特にランナーにとっては注意すべき障害です。
整骨院でのケア

シンスプリントの治療には「安静にするだけ」では不十分な場合が多く、体のバランスや筋肉の柔軟性を改善することが重要です。整骨院では次のようなケアを行います。
・炎症を抑える施術(電気治療・手技療法)
・ふくらはぎ・アキレス腱・足裏の筋緊張を緩める施術
・股関節や足首の可動性改善
・足の着地やフォーム指導
・テーピングやインソールによるサポート
痛みを和らげるだけでなく、「なぜ痛みが出たのか」を分析し、再発を防ぐための指導も行います。
青葉鍼灸整骨院での治療の流れ
①カウンセリング
ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。
②アセスメント
身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。
③施術
痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。
④エクササイズ
必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。
⑤プランニング
①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。
自分でできる予防とセルフケア
シンスプリントを繰り返さないためには、日常のセルフケアも大切です。
1.練習量を急に増やさない(1週間で10%以内の増加が目安)
2.ふくらはぎやすねのストレッチをこまめに行う。
3.走る前のウォーミングアップと終わった後のクールダウンを徹底
4.シューズの見直し(クッション性やサイズの合った靴を選ぶ)
5.休養日をしっかり作る
特に学生ランナーは部活動で毎日走り続けることも多いため、「頑張り過ぎてけがをする」パターンに注意が必要です。
まとめ
シンスプリントはランナーに多い代表的な障害で、初期の段階でしっかりケアをすれば回復も早く、再発も防げます。
・ランナーの10~20%が経験するほど頻度が高い
・原因はオーバーユースや足首・股関節の柔軟性不足
・放置すると疲労骨折のリスクもある
・整骨院では筋肉の調整やフォーム改善で根本からサポートできる
走ることが好きで続けたいからこそ、違和感を感じたら早めにご相談ください。















