
運動時に股関節が痛むあなたへ~整骨院が伝えたい原因とケア
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
「走ると股関節がズキッと痛む」「サッカーやバスケで踏み込むと違和感が出る」「深くしゃがむと股関節が重だるい」ーーそんな経験はありませんか?
股関節の痛みは、スポーツを楽しむ方から健康維持のために運動する方まで、幅広い人に見られるトラブルです。放置すると痛みが慢性化したり、腰や膝といったほかの関節にも影響が広がることがあります。
今回は「運動時の股関節痛」について、原因・整骨院での対応・日常のセルフケアをわかりやすくまとめます。
股関節痛の発生頻度と統計
股関節や鼠径部の痛みは決して珍しくありません。いくつかの研究データを紹介します。
・大学スポーツでの股・鼠径部傷害率
米国の調査では、大学アスリートにおいて報告された股関節・鼠径部の傷害は1,984件。競技出場100,000回あたり53.06件の割合で発生していました。(リンク)
・スポーツ傷害全体における割合
股関節・鼠径部の傷害は、スポーツ傷害全体の約6%を占めるとされています。プロレベルの競技でも3~15%に達することがあり、無視できない数字です。(リンク)
・NCAA(大学スポーツ協会)の報告
10年間のデータで3,121,380回の競技出場のうち、1,618件が股部傷害。発症率は5.18件/10,000回とされています。(リンク)
これらのデータからも、股関節痛はスポーツに取り組む人の中で一定の頻度で起きることが分かります。
運動時に股関節が痛む原因

股関節は「体重を支える」「方向転換する」「衝撃を吸収する」など、スポーツ中に非常に大きな役割を担う関節です。そのため原因も多岐にわたります。
1.関節構造の問題
・関節唇損傷:股関節のクッション役である関節唇に傷が入ると、ひっかかりや痛みが出ます。
・インピンジメント(FAI):骨同士がぶつかることで痛みを引き起こします。
・軟骨損傷や初期の変形:繰り返しの負荷で軟骨がすり減り、運動時に痛みが出ます。
2.筋肉・腱・靭帯の問題
・腸腰筋や内転筋の硬さ:関節の動きを制限し、負担を増やします。
・腱炎や滑液包炎:股関節周囲の炎症が動作時の痛みを招きます。
・殿筋や体幹の弱さ:支える力が不足し、股関節に過剰なストレスがかかります。
3.体の使い方・姿勢
・骨盤や腰の動きが硬い
・下肢のアライメント(O脚、X脚など)が崩れている
・フォームの乱れによる負担(ランニングの着地、サッカーの蹴り動作など)
4.疾患や既往
・先天的に股関節の臼蓋が浅い「臼蓋形成不全」
・過去のケガや慢性腰痛の影響
整骨院でできるアプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、「痛みの軽減」と「再発予防」を両立するため、段階的にアプローチを行います。
1.評価とチェック
・可動域や筋力の測定
・動作分析(歩行・ランニングフォームなど)
・骨盤や腰椎、膝や足首まで含めた連動の確認
2.痛みを和らげる施術
・温熱や電気療法で炎症を抑える
・筋膜リリースやストレッチで筋肉の柔軟性を回復
・股関節まわりの関節の動きを改善
3.再発を防ぐ運動指導
・股関節周囲のストレッチ(腸腰筋、内転筋、大腿四頭筋など)
・正しいフォームの指導や、動き方の修正
・股関節を支える殿筋・体幹の強化トレーニング
4.日常生活へのアドバイス
・長時間の同じ姿勢を避ける
・運動前後のウォーミングアップとクールダウン
・靴やインソールの見直し
青葉鍼灸整骨院での治療の流れ
①カウンセリング
ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。
②アセスメント
身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。
③施術
痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。
④エクササイズ
必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。
⑤プランニング
①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。
自分でできるセルフケアのヒント
・腸腰筋ストレッチ:股関節前側の硬さを取る
・お尻の筋肉トレーニング:ブリッジ運動やスクワットで安定性を高める
・体幹強化:プランクやバードドッグで腰・股関節の連動を良くする
・フォームチェック:鏡や動画で自分の動きを確認する
まとめ
運動時の股関節痛は、スポーツを頑張る方にとって避けられない悩みの1つです。しかし、原因を見極めて適切にケアすれば、多くの場合は改善や予防が可能です。
・股関節痛はスポーツ選手の約6%に起きる
・関節・筋肉・姿勢など多くの要因が関わる
・整骨院では「痛みを取る施術」と「再発を防ぐ運動指導」の両方を行える
「ただの疲れかな」と放置せず、違和感を感じたら早めに相談することが大切です。あなたの股関節を守ることは、スポーツの継続だけでなく、将来の健康な生活にもつながります。もし気になる症状や困っている事などありましたら、お気軽にご相談ください。















