
歩くのも辛い膝の痛みと腰ヘルニア手術の影響ーー整骨院からのご提案
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
膝の痛みは日常生活を大きく制限し、「歩くのも辛い」と感じるようになると買い物や外出すら億劫になります。特に、既往歴として腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けている方では、腰と膝のつながりによって痛みが複雑化するケースも少なくありません。今回は膝の痛みの原因、腰ヘルニア手術との関係、整骨院でできるケア、そしてご自身でできる予防法についてお伝えします。
膝の痛みの現状と統計

膝の不調は非常に多く、国民病ともいえる存在です。
・日本整形外科学会によると、変形性膝関節症は国内で約2500万人が罹患していると推定されています。(日本整形外科学会)
・厚生労働省の国民生活基礎調査では、”関節痛の自覚症状で最も多いのが膝で全体の約60%”を占めています。(厚生労働省)
・スポーツ庁の調査では、”中高生の運動部活動で最も多い外傷・障害部位は膝で約20%”とされています。(スポーツ庁)
このように、膝の痛みは高齢者だけでなく、若い世代や運動習慣のある方にも非常に多いのです。
膝の痛みの主な原因

膝の痛みには以下のような原因が考えられます。
1.変形性膝関節症:軟骨の摩耗で骨同士がぶつかり、歩行時に強い痛みが出る。
2.半月板損傷:膝のクッションに傷がつき、引っかかりや強い痛みが出る。
3.靭帯損傷:転倒やスポーツで損傷し、膝の安定性を失う。
4.オーバーユース:ランニングや階段昇降で炎症が起きる「ランナー膝」など。
腰ヘルニア手術が膝に与える影響

腰の手術をした方は、膝の痛みが出やすい傾向にあります。その理由は以下の通りです。
1.筋力低下
腰ヘルニアの手術後は、腰の安静や痛みにより活動量が減り、大腿四頭筋や殿筋など膝を支える筋肉が弱まりやすいです。その結果、膝関節への負担が増大します。
2.神経支配の影響
腰椎から出る神経は膝や下肢の筋肉をコントロールしています。手術や神経圧迫の既往があると、筋出力が十分に発揮できず、膝の安定性が低下します。
3.動作の代償
腰の可動域が制限されると、代償的に股関節や膝関節に負担をかける動作が増えます。その結果、歩行時の膝痛につながりやすいです。
つまり、「膝の痛み」と「腰の手術歴」は切り離して考えることができないのです。
整骨院でできるアプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、膝だけでなく腰や股関節も含めた全身のバランスを見て施術を行います。
・筋肉の調整:大腿四頭筋、ハムストリングス、殿筋群を中心に柔軟性を高め、膝の負担を軽減。
・骨盤・股関節の調整:腰ヘルニア手術後に崩れがちな体の軸を整える。
・神経系のサポート:下肢の神経伝達を助けるようなソフトなアプローチ。
・テーピングやサポーター:歩行を補助し、痛みを軽減しながら回復を促す。
青葉鍼灸整骨院での治療の流れ
①カウンセリング
ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。
②アセスメント
身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。
③施術
痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。
④エクササイズ
必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。
⑤プランニング
①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。
自宅でできるセルフケア
整骨院での施術に加え、自宅での工夫も大切です。
・太もものストレッチ:大腿前面・後面を優しく伸ばす。
・スクワットの軽いトレーニング:痛みのない範囲で太ももやお尻の筋肉を使えるようにする。
・体重管理:体重の増加は膝の負担を増やすため注意が必要。
・正しい歩き方の意識:腰をかばって膝を酷使しないよう、歩幅や姿勢を工夫する。
まとめ
「歩くのも辛い膝の痛み」は、単なる関節の問題だけでなく、腰ヘルニアの手術歴など全身のバランスに深くかかわっています。
・変形性膝関節症や半月板損傷などの直接的な膝の障害
・腰ヘルニア手術後の筋力低下や神経影響による間接的な要因
これらが複雑に関わりあっているのです。
膝の痛みで悩んでいる方は、1人で我慢せず、整骨院で専門的なサポートを受けることをおすすめします。腰と膝をトータルで見ることで、再び安心して歩ける日常を取り戻すことができます。もし気になる症状や困っている事などありましたら、お気軽にご相談ください。















