
片側に荷重をかけて膝を痛めたあなたへ
ーーバレーボール選手に多い膝のトラブルと整骨院での対処法ーー
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
バレーボールでは、ジャンプ、着地、ステップ、切り返しなど、膝に強い負荷がかかる場面が多くあります。特に「片側に体重をかける」癖があると、膝へのストレスが片方に集中し、痛みにつながることがあります。スパイクやレシーブの構えで、無意識に利き足に頼る人は要注意です。
放っておくと慢性化したり、軟骨・半月板・靭帯などを痛めるリスクもあるため、早めのケアが大切です。今回は、そんな膝の痛みを抱えたバレーボール愛好者に向けて、原因や整骨院での治療法、セルフケア方法をご紹介します。
膝のケガはバレーボールで最も多い障害の1つ

バレーボール選手に多いケガ部位の上位に、必ず「膝」が入ります。実際の統計でも以下のようなデータがあります。
1.「Epidemiology of Common Injuries in the Volleyball Athlete」
膝の障害は全体の約12%を占め、腰・肩と並んで多いと報告されています。(参照:PMC)
2.「Descriptive Epidemiology of Collegiate Women`s Volleyball Injuries」
大学女子選手の膝のケガは全体の約14%で、その多くが「非接触」(接触無しで発生)でした。(参照:PMC)
3.「Descriptive epidemiology of injuries in Japanese collegiate athletes」
日本の大学競技者では、下肢のケガが73.5%を占め、そのうち膝の損傷の40%以上が重症化(長期離脱)しています。(参照:inj Epidemiology)
このように、膝はバレー選手にとって特に負担が大きい部位です。
片側荷重で膝が痛くなる理由

片側に体重をかけてしまうことで起こる代表的な問題は、筋力バランスや姿勢の崩れです。
・筋力のアンバランス
片足ばかり使うことで、大腿四頭筋や内側広筋などの使い方に偏りが生じます。筋肉の張りが強くなると、膝の動きがスムーズでなくなります。
・骨盤や股関節のゆがみ
骨盤が傾いていると、自然と片足に体重をかけやすくなり、膝の内外バランスが崩れます。
・着地時の重心のズレ
ジャンプ後の着地で片足側に体重が偏ると、膝のねじれやずれを起こします。
・疲労の蓄積
連続した練習で筋肉が硬くなり、衝撃吸収がうまくできなくなることも原因の1つです。
こうした状態が重なると、膝関節周囲の腱や軟部組織に炎症が起こり、痛みが出やすくなります。
整骨院での治療・アプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、膝の痛みを「炎症を取る」だけでなく、「原因を正す」ことを目的に施術します。主な流れは次の通りです。
1.検査・評価
歩き方、片足立ち、膝・股関節の可動域などを確認し、どの動きで痛みが出るかを分析します。骨盤・股関節・足首の位置もチェックして、左右のバランスの崩れを見極めます。
2.手技療法(筋膜リリース・ストレッチ)
硬くなっている筋肉や筋膜を優しく緩め、血流を改善します。大腿前面・ハムストリングス・ふくらはぎの柔軟性を取り戻すことがポイントです。
3.関節調整・テーピング
膝関節や股関節の動きを整える手技、動作時の安定を助けるテーピングなどを行います。
4.運動療法
痛みが落ち着いたら、膝を守るための筋トレやバランス訓練を行います。特に大殿筋・中殿筋などの股関節周囲筋を鍛えることで、膝にかかる負担を軽減できます。
5.フォーム・動作指導
着地時に膝が内側に入らないように意識し、体幹でブレを抑えるよう指導します。普段の立ち方や構え方も見直す場合もあります。
自宅でできるセルフケア・予防
整骨院での施術と並行して、次のようなケアを続けると効果的です。(状態によってはケアをやらない方が良い場合もあります。)
・ストレッチ
大腿四頭筋・ハムストリングス、腸脛靭帯、ふくらはぎを重点的に伸ばしましょう。入浴後や練習後が効果的です。
・軽い筋トレ
スクワットやサイドステップなど、痛みの出ない範囲で行います。体幹や股関節の筋肉を強化することで、膝が安定します。
・アイシング
炎症や熱感があるときは、10~15分程度冷やすと痛みの軽減につながります。
・左右バランスを意識
普段の立ち姿勢から、「どちらか一方に体重をかけてる時間が多くないか」を意識するだけでも改善の一歩になります。
痛みを我慢せず、早めの相談を

膝の痛みは、「少しの違和感」から始まることが多いですが、放置して練習を続けると、半月板や靭帯を損傷するリスクがあります。「少しおかしいな」と感じた時点で、整骨院に相談してください。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、あなたの体の使い方・筋バランスを分析し、痛みの根本原因にあわせた施術と運動指導を行います。膝の痛みを繰り返さないために、早期のケアが何より大切です。
まとめ
・片足荷重は膝のバランスを崩し、痛みの原因になりやすい
・バレーボールでは膝のケガが全体の10~15%を占める
・整骨院では、筋膜リリース・関節調整・運動療法で回復をサポート
・自宅ではストレッチ・筋トレ・姿勢改善が効果的
・「痛みを我慢せず、早めに整骨院へ」
あなたの膝を守るために、今できることを少しずつ始めていきましょう。バレーボールを思い切り楽しむための、健康な身体作りをサポートします。















