
「40代と70代のぎっくり腰」年齢で違う痛みの原因と回復の仕方
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
「ぎっくり腰になって動けなくなった,,,」
整骨院に来られる方の中でも、40代と70代ではぎっくり腰の起こり方や回復の仕方が大きく違います。同じ”急性腰痛”でも、年齢によって身体の状態が変化しているため、対処法も異なるのです。
腰痛は誰でも起こりうる身近な症状
まず、腰痛やぎっくり腰がどれほど多いかをご紹介します。
1.日本の研究では、”生涯で腰痛を経験する人は83.4%”にのぼります。(参照:PMC)
2.慢性腰痛(3か月以上続く痛み)の割合は、50歳以上で特に高い傾向があると報告されています。(参照:PMC)
3.世界的には、腰痛の有病率は加齢とともに上昇し、80代でピークを迎えるとされています。(参照:PMC)
つまり、腰痛は年齢に関係なく誰にでも起こりますが、歳を重ねるほど治りにくくなるのが特徴です。
40代のぎっくり腰:働き盛りの「使い過ぎタイプ」

40代のぎっくり腰は、日常生活や仕事の負担が積み重なって起こるケースが多いです。
・長時間のデスクワークによる姿勢の崩れ
・体幹筋の衰え(特に腹横筋・多裂筋)
・運動不足や柔軟性の低下
・重いものを持つ、ひねるなどの瞬間的な負荷
この年代では、椎間板の水分が減り始める時期でもあります。少しの無理が積み重なり、ある日「ピキッ」と腰を痛めてしまうのです。
・「朝、顔を洗おうとした瞬間に痛みが走った」など急激な発症
・立ち上がりや前かがみ動作で激痛
・数日で落ち着くが、再発しやすい傾向
急性期は無理に動かさず、軽い手技で炎症を抑えることが基本。痛みが落ち着いてきたら、
・体幹トレーニング
・股関節・ハムストリングスのストレッチ
・正しい姿勢の指導などを段階的に行い、再発予防を目指します。
70代のぎっくり腰:筋力・骨の変化が関係する「構造的タイプ」

70代になると、ぎっくり腰の背景は40代とは違います。原因の多くは、加齢による組織の変性や筋力低下、骨の脆弱性です。
・椎間板や靭帯の弾力低下
・骨粗しょう症による骨の変形や圧迫骨折
・筋肉量の減少(サルコペニア)
・体幹の安定性低下
ちょっとした動作ーーたとえば「布団から起き上がる」「靴下を履く」など、軽い負荷でも発症します。
・動くたびに腰に鋭い痛みが走る
・改善までに時間がかかる
・痛みが取れても動作がぎこちない
・場合によっては圧迫骨折や脊柱管狭窄を伴うことも
初期は安静と痛みの管理を中心にします。骨や関節に負担をかけないように注意し、徐々に
・椅子に座ったままできる軽い運動
・立ち上がりや歩行訓練
・姿勢・転倒予防の指導
を行っていきます。
無理なマッサージやストレッチは逆効果になることもあるため、安全第一の施術が重要です。
年齢で違う「回復スピード」と「注意点」

主な原因
40代:過労・姿勢不良・筋力低下
70代:椎間板変性・骨粗しょう症・筋委縮
発症のきっかけ
40代:重いものを持つ・急な動き
70代:軽い動作・立ちあがりなど
回復スピード
40代:数日~2週間で改善することが多い
70代:数週間~数か月かかることも
再発リスク
40代:中程度(生活習慣次第)
70代:高め(構造的要因が残る)
整骨院での目的
40代:再発予防・体幹強化
70代:機能維持・転倒予防・安全性確保
整骨院でのサポートとセルフケア

ぎっくり腰は痛みを取るだけでなく、「再発させない体づくり」が大切です。千歳市の青葉鍼灸整骨院では、年齢に合わせて以下のサポートを行います。
・腰・骨盤・股関節のバランス調整
・体幹・インナーマッスル強化
・仕事姿勢や動作指導
・ストレッチや運動習慣の提案
・優しい関節調整・筋膜リリース
・無理のないリハビリ体操
・転倒予防・生活動作訓練
・骨粗しょう症対策・栄養アドバイス
そして、どちらの年代でも共通していえるのは、「痛みが引いた後が本当のスタート」だということ。再発予防のために、整骨院での定期的なメンテナンスや、日常での正しい動作を身につけることが非常に大切です。
まとめ:年齢に合ったケアでぎっくり腰を防ごう
40代では「使い過ぎ」と「筋力低下」が原因、70代では「組織の老化」と「骨の変化」が背景にあります。
同じぎっくり腰でも、
・原因
・治るまでの期間
・必要なケア
は大きく異なります。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、その人の年齢や身体の状態に合わせて施術・運動・生活指導を行い、「痛みを取る」だけでなく「再発を防ぐ・元気に動ける身体」を目指します。
ぎっくり腰でお困りの方は、無理をせず早めにご相談ください。年齢にあった正しいケアで、腰を守りながら快適な毎日を取り戻しましょう。















