
バスケで踏み込み時に膝が内に入る方へ
~繰り返す膝の痛みを防ぐために~
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
バスケットボールを頑張る中高生の中で、「踏み込みやジャンプの時に膝が痛い」という悩みはとても多く見られます。特に、”シュートの着地やディフェンスでの方向転換の瞬間に、膝が内側へ入ってしまう動き(ニーイン)”が繰り返されると、膝関節や靭帯への負担が大きくなり、慢性的な痛みにつながってしまいます。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、こうした「膝が内に入る動きのクセ」を根本から改善するサポートを行っています。今回は、バスケでの膝の痛みが起こる原因と、整骨院でできるアプローチ、そして再発を防ぐためのポイントを解説します。
バスケ選手の膝のケガは非常に多い!
バスケットボールは急停止・方向転換・ジャンプの多いスポーツ。膝への負担は非常に大きく、ケガの発生率も高いことで知られています。実際に、次のような統計があります。
・バスケットボール選手の約42%が膝の痛みを経験(参照:PubMed2021)
・女性アスリートは男性の約3~6倍、前十字靭帯(ACL)損傷を起こしやすい(参照:British Journal of Sports Medicine2018)
・成長期(10~15歳)の選手では、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の発生率が15~20%にのぼる(参照:PMC論文データベース)
このように、成長期の子どもたちや学生アスリートにとって、膝のトラブルは「よくあること」ではなく、「予防とケアが必須の課題」なのです。
膝が内に入る(ニーイン)とは?

「ニーイン(Knee in)」とは、ジャンプや踏み込み動作で膝が内側へ倒れこむ動きのことをいいます。見た目には少しのズレでも、膝の関節内では強い捻れ力が発生しています。
特に女子選手や、成長期で筋力がまだ十分でない子に多く見られます。この動きが繰り返されることで、以下のような障害を引き起こすことがあります。
・ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
ジャンプ動作の繰り返しで、膝蓋骨の下の腱に炎症が起きる。
・オスグッド病
成長期に多く、脛骨の付着部に炎症と突出が起こる。
・内側側副靭帯損傷(MCL損傷)
踏み込みや接触プレーで膝が内側に捻れて痛む。
・ACL損傷(前十字靭帯損傷)
方向転換やジャンプの着地時に膝が内側へ入り、靭帯が損傷。
これらのケガは、「膝だけが悪い」わけではなく、股関節や足首の動き、体幹の安定性とも深く関係しています。
なぜ膝が内に入ってしまうのか?
①股関節まわりの筋力不足
お尻(中殿筋や大殿筋)が弱いと、片足で支える時に骨盤が安定せず、太ももが内に倒れやすくなります。結果として、膝が内側へ入ってしまいます。
②足首の動きの硬さ
足首(特に背屈)が硬いと、膝を真っすぐ曲げ伸ばしできず、代償的に膝が内に入ってしまう動きになります。
③体幹のバランスの弱さ
ジャンプや着地の時に体幹がぶれると、下半身がその影響を受けて安定しにくくなります。「上半身の安定=下半身のコントロール」に直結しています。
④成長期によるアンバランス
身長が急に伸び、筋肉の柔軟性やバランスが追い付いていない時期も、膝の動きが不安定になりやすいです。
整骨院での治療とサポート

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、痛みを取るだけでなく、「なぜ膝が内に入るのか」という根本的な原因をみつけ、改善を目指します。
1.痛みの軽減と炎症ケア
・電気治療や超音波で炎症を抑える
・膝周囲の筋膜リリース・ストレッチで緊張を緩める
・テーピングで膝の位置を正しい方向にサポート
2.動作の改善トレーニング
・股関節外転筋(中殿筋)を鍛えるサイドレッグリフト
・ヒップヒンジ(お尻を使う動作)で正しいフォーム習得
・片足スクワットで膝が内に入らない動作練習
3.姿勢・骨盤のバランス調整
・骨盤の前後傾バランスを整え、膝にかかるストレスを軽減
・インソールや足首の動きをサポートする指導
4.再発予防プログラム
・競技中のフォーム指導(動画分析など)
・自宅でできるトレーニングの提案
・疲労をためないケア方法(ストレッチ・セルフマッサージ)
自分でできるセルフチェックと対策

・鏡の前で片足スクワットをしてみる
→膝が内に入る人は、股関節やお尻の筋力が足りていない可能性大。
・ストレッチを毎日コツコツ
大腿前面・内転筋・ふくらはぎを中心にほぐす
お尻やもも裏(ハムストリングス)も柔らかくなる
・お尻の筋トレを習慣に
横向きで足を上げる「サイドレッグリフト」
ヒップリフトでお尻と体幹を強化
これらを続けることで、「膝が内に入る癖」を徐々に改善できます。
まとめ~”痛みを我慢する子”を減らすために~
バスケットボールで膝を繰り返し痛める子の多くは、「フォームのクセ」や「筋力のアンバランス」が原因です。しかし、正しいトレーニングとケアで、その動きを改善することは十分可能です。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、痛みの治療だけでなく、体の使い方を変えてケガを防ぐサポートを行っています。膝の痛みを我慢しながらプレーを続ける前に、早めにご相談ください。
将来の為にも、「正しい動き」と「ケガをしにくい体づくり」を整骨院で一緒に取り戻していきましょう。















