
バスケの練習後に腰が痛い学生へーー「分離症」に注意!
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
バスケットボールの練習後、「腰が重い」「反ると痛い」「朝起きたときに腰がズキッとする」ーーこんな症状がある学生は多いのではないでしょうか。
バスケはジャンプ・ダッシュ・ストップ・体の捻りなど、腰に強い負担がかかるスポーツです。特に成長期の学生によって、腰の痛みを放置するのは危険です。
その痛み、もしかすると「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」が関係しているかもしれません。今回は、バスケで腰を痛める原因や、分離症の特徴・整骨院でのケア方法を詳しく解説します。
バスケで腰を痛める理由

バスケでは、ジャンプや切り返しの動作を何度も繰り返します。この時、腰椎(腰の骨)は「反る・ひねる・衝撃を受ける」という負担が加わりやすく、筋肉・関節・骨にストレスが集中します。
特に以下の動作で腰を痛めることが多いです。
・ジャンプシュートやリバウンドでの着地時の衝撃
・腰を反らせるシュートフォームやブロック動作
・ディフェンス時の中腰姿勢や素早い方向転換
・片足での動作・体幹の弱さによる姿勢の崩れ
学生アスリートは筋肉の発達に対して成長が追い付かない時期があるため、腰に負担が集中しやすい特徴があります。
成長期に多い「腰椎分離症」とは?
腰椎分離症とは、腰の骨(椎弓)が疲労によってヒビ(ストレス骨折)が入る状態を指します。特に中学生~高校生のスポーツ選手に多く、繰り返しのジャンプや反る動作で発生します。
・腰を反ると痛みが強くなる
・お尻や太ももにだるさが出る
・じっと立っていると痛い
・練習を休むと痛みが軽くなるが、再開すると再発する
初期段階では筋肉痛と区別がつきにくく、「少し休めば治る」と思ってしまうケースが多いですが、疲労骨折が進行すると「分離」したまま骨が癒合しなくなることもあります。
分離症は学生スポーツで特に多い

日本整形外科学会の調査によると、中高生のスポーツ障害の中で腰痛は第2位に位置しています。(リンク)
さらに、腰椎分離症は男子中高生の約5~6%に発症しており、その多くが野球・バスケットボール・サッカーなどジャンプや反る動きの多い競技に集中しています。(リンク)
また、文部科学省の調査でも、部活動におけるスポーツ障害の中で「腰の痛み」は全体の約25%を占め、特に男子バスケットボール部での発生率が高いとされています。(リンク)
つまり、バスケ部で腰痛を訴える学生は珍しくありません。ただし、早期発見・早期治療で完治するケースも多いので、早めの受診が大切です。
整骨院での検査とアプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、まず「どの動きで痛みが出るのか」を確認し、筋肉・関節・骨盤の動きをチェックします。必要に応じて整形外科と連携し、分離症が疑われる場合はレントゲンやMRI検査を案内することもあります。
1.安静・炎症の抑制
初期は炎症が強いため、無理にストレッチやトレーニングを行わず、安静を優先します。電気治療や超音波治療で炎症を鎮め、痛みの軽減を図ります。
2.筋バランスの調整
痛みが落ち着いた段階で、腰部・腹部・臀部の筋肉を中心にバランスを整えます。特に「腸腰筋」や「大殿筋」「腹横筋」など体幹を安定させる筋肉が重要です。
3.姿勢と動作の改善
ジャンプやシュート時に腰を反らせすぎる癖、体幹の弱さ、片足での不安定さなどを改善します。骨盤や股関節の可動域を整えることで、腰への負担を減らします。
4.復帰プログラム
痛みが落ち着いたら、段階的に練習復帰を行います。体幹トレーニングや柔軟性アップのメニューを取り入れ、再発防止を徹底します。
分離症の早期発見ポイント

「ただの疲れ」だと思って放置すると、分離が進行して治りにくくなることがあります。以下のような症状がある場合は、早めに整骨院や整形外科を受診してください。
・練習後の腰の痛みが1週間以上続く
・腰を反るとズキッと痛い
・前かがみよりも反る動作で痛い
・お尻や太ももにしびれが出る
分離症は初期(疲労骨折段階)であれば治癒が可能です。しかし、分離が完成してしまうと骨がくっつかないままの「偽関節」状態になり、慢性的な腰痛の原因になります。
整骨院でできるケアの一例
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、痛みの軽減だけでなく、再発しない体づくりをサポートします。
・骨盤・股関節・腰部の可動域改善
・体幹の安定化トレーニング
・柔軟性向上のストレッチ指導
・正しいフォームのアドバイス
・テーピングによるサポート
また、学生の体の成長段階を考慮し、必要以上の負荷をかけないよう段階的な指導を行います。
自分でできる予防・セルフケア

1.練習前のストレッチをしっかり行う
腰・太もも前・お尻・背中をしっかり伸ばしてから動きましょう。
2.体幹を鍛える
腹筋・背筋・インナーマッスルを鍛えることで、腰への衝撃を減らせます。
3.姿勢を意識する
猫背や反り腰は腰痛の原因です。特に反り腰は分離症を悪化させるので注意。
4.無理をしない勇気を持つ
痛みが出た時は「少し休む事」も練習の一部。完治させることで、長期的に良いパフォーマンスにつながります。
まとめ
バスケットボールは全身を使う魅力的なスポーツですが、成長期の学生には腰への負担が大きい競技でもあります。練習後の腰痛を軽くみず、早めに原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。
・練習後の腰痛が続く場合は、「分離症」を疑う
・初期であれば治癒可能、放置すると慢性化する
・整骨院では痛みの軽減と再発予防の両面からサポート
腰痛を我慢せず、早期にケアして安心して練習に打ち込める体を取り戻しましょう。何か気になる症状や当てはまる症状などありましたら、お気軽にご相談ください。















