
「仕事で重いものを運ぶと肘が痛い」整骨院が教える原因と対策
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
日常的に重いものを持ち運ぶ仕事をしている方で、「最近、肘の外側や内側がズキッと痛む」「ものを持つたびに腕が重い」などの症状に悩んでいませんか?それは単なる”筋肉痛”ではなく、肘の腱や筋肉の使い過ぎによる炎症(いわゆる「テニス肘」「ゴルフ肘」など)かもしれません。
今回は、仕事で重い荷物を扱う方に多い肘の痛みの原因と整骨院での対処法、そして日常でできる予防法を詳しく解説します。
肘の痛みの原因は「使い過ぎ」と「使い方のクセ」

肘の関節自体は比較的丈夫な構造をしていますが、重いものを「繰り返し」「不自然な角度」で持ち上げたり、手首を捻る動作を頻繁に行うことで、前腕の筋肉が硬くなり、肘の腱付着部に炎症が起きることがあります。
この状態がいわゆる「上腕骨外側上顆炎(テニス肘)」や「内側上果炎(ゴルフ肘)」と呼ばれるものです。職業的には、以下のような人に多く見られます。
・建設・運送業など、重量物を扱う仕事
・調理師・介護職、看護師など、手を酷使する仕事
・デスクワークや工具作業で手首を捻る動作が多い人
肘の腱は、筋肉と骨をつなぐ「ロープ」のような役割をしており、そこに繰り返し負担がかかると、微細な損傷が蓄積して痛みに繋がります。
どんな症状が出るのか?
肘の外側が痛む場合は「外側上顆炎(テニス肘)」、内側が痛む場合は「内側上果炎(ゴルフ肘)」の可能性が高いです。特徴的な症状としては以下が挙げられます。
・ペットボトルの蓋をひねると痛い
・タオルを絞ると痛む
・荷物を持ち上げると肘の外側(または内側)がズキッとする
・手首を反らす・曲げる動作で痛みが強くなる
・安静時は痛くないが、仕事で使うと再び痛む
放置していると、炎症が慢性化して筋肉が常に緊張し、肩や手首の痛み、さらには握力の低下まで引き起こすこともあります。
関連する統計データ

肘の障害はスポーツだけでなく、労働現場でも多く報告されています。以下の統計からも、仕事による上肢障害の多さがわかります。
1.厚生労働省「職業性疾病の動向」
・上肢障害(肩・肘・手首など)の発生件数は、全職業性疾患の中で約30%を占める。(リンク)
2.日本整形外科学会:上腕骨外側上顆炎の有病率
・一般人口の1~3%程度が発症しており、特に40~50代の労働者層に多い。(リンク)
3.独立行政法人労働者健康安全機構:作業関連性上肢障害に関する報告
・「荷重運搬作業」「繰り返し動作」「姿勢の固定」が上肢障害の主因とされている。(リンク)
これらのデータからも、肘の痛みは「職業性負担」と密接に関係していることがわかります。
整骨院でのアプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、肘の痛みを根本から改善するために、次のような施術を行います。
①炎症の鎮静と筋緊張の緩和
まずは患部に負担をかけないようにしながら、前腕~肘周辺の筋緊張を緩めます。手技療法(指圧やストレッチ)で血流を改善し、自然治癒力を高めることを目的とします。
②使い方のクセを修正
肘に負担がかかる背景には、「姿勢」「体の使い方」「肩や背中の動きの悪さ」が関係しています。千歳市の青葉鍼灸整骨院では、肩甲骨や体幹の動きを整えて、肘だけに負担が集中しない体の使い方を指導します。
③サポート・テーピング療法
仕事を完全に休めない方には、テーピングやサポーターで肘の負担を軽減します。必要に応じて、肘関節の角度を保つテープ固定を行い、動作時の痛みを和らげます。
青葉鍼灸整骨院での治療の流れ
①カウンセリング
ヒアリングをさせていただき、今どんなお悩みをお持ちなのかを確認します。
②アセスメント
身体の状況(姿勢、痛みの原因)を確認しながら、現在の状況を把握していきます。
③施術
痛みの原因となる筋肉、関節などに温熱治療器、高周波などを使ってアプローチします。
④エクササイズ
必要に応じてストレッチ、ピラティスなどを行い柔軟性を出していきストレスを改善します。
⑤プランニング
①~④を行った後に今後のプランを一緒に決めていきます。
自分でできる予防とセルフケア
痛みを再発させないためには、日常での意識も大切です。
1.荷物を持つときは肘を伸ばさず、体に近づける→肘への負担を分散できます。
2.作業の合間に手首・前腕のストレッチを行う→筋肉の硬さを防ぎます。
3.握力を鍛えるよりも、リラックスして使う意識を→力を抜くくせが痛みの予防につながります。
特に、肘の痛みは「使い方のクセ」が大きく影響するため、正しい姿勢と身体の連動を学ぶことが重要です。
放っておくとどうなる?
「少し痛いけど我慢できる」と放置していると、腱の炎症が慢性化し、腱が変性して治りにくくなることがあります。さらに、手首や肩の動きにも悪影響を与え、腕全体のだるさやしびれが広がることも。
早期に整骨院でのケアを始めることで、回復までの期間を短くし、再発を防ぐことが可能です。
まとめ
重い荷物を扱う仕事での肘の痛みは、単なる「疲労」ではなく、腱や筋肉の損傷が進行しているサインです。放置すると長引くことが多いのですが、適切な治療と使い方の見直しで改善は十分に可能です。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、痛みを取るだけでなく、「どうすれば同じ痛みを繰り返さないか」までサポートします。肘の痛みを我慢せず、早めにご相談ください。仕事を続けながらでも、しっかり回復できる方法があります。















