
サッカーで接触して腰を痛めた人へ
~整形で「骨に異常なし」と言われても痛みが続く理由~
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
サッカーをしていて、相手との接触やタックル、あるいは空中戦の着地などをきっかけに「腰が痛くなった」という経験はありませんか?整形外科でレントゲンを撮っても「骨には異常がありません。」と言われることも多く、そのまま安静にして様子を見る方も少なくありません。
しかし実際には、「骨に異常がない腰痛」ほど厄介で、適切に対処しないと痛みが長引いたり、再発を繰り返したりすることが多いのです。今回は整骨院の視点から、サッカーでの接触後に腰を痛める原因と、早期回復・再発予防のポイントをわかりやすく解説します。
サッカーでの接触が腰に与える衝撃とは?

サッカーのプレー中は、思った以上に「腰」に大きな負担がかかっています。特に接触プレーでは、次のような力が腰に加わります。
・相手選手との体当たり・衝突による急激なねじれや圧縮力
・片足で支えた状態からの急ブレーキ・方向転換による捻転ストレス
・空中戦の着地や倒れこみによる骨盤や腰椎への衝撃
・衝突をさせるための無理な体勢・反り・ねじり動作
これらの力が、腰部の筋肉や関節、骨盤周囲のバランスを一気に崩すことがあります。一時的に痛みが引いたように感じても、数日後に「張り」「だるさ」「鈍痛」「反ると痛い」などの症状が出てくるケースも多いです。
骨に異常がなくても痛みが出る3つの理由

①筋肉・筋膜の損傷や緊張
接触時の衝撃で、腰やお尻、股関節周囲の筋肉(多裂筋・腰方形筋・大殿筋・中殿筋など)が微細な損傷を受けることがあります。これが修復される過程で筋肉が硬くなり、血流が悪くなって”動かすと痛い”という状態になります。特に、腰の深層筋(多裂筋)が硬くなると、腰を支える力が落ち、再び痛みが出やすい状態になります。
②骨盤・仙腸関節のずれや可動性低下
サッカーでは常に片足で動くため、骨盤の左右バランスが崩れやすいスポーツです。接触の衝撃で仙腸関節(骨盤のつなぎ目)が動きすぎたり、逆に動かなくなったりすると、腰椎(腰の骨)や股関節の動きにも影響が出ます。結果として、動作のたびに「腰だけで支える」使い方になり、痛みが出やすくなります。
③動作のクセ・代償動作
痛みをかばううちに、「腰を反らして動く」「股関節をあまり使わない」「上半身でバランスを取る」といった代償動作が生まれます。この癖が続くと、筋肉の使い方が偏り、慢性的な腰痛や骨盤の歪みにつながります。整形外科の検査ではみえない”動きの歪み”が、痛みを長引かせていることが多いのです。
統計でみる:サッカー選手と腰痛の関係

スポーツ医学の研究でも、サッカー選手の腰痛は非常に多く報告されています。以下のデータをご覧ください。
1.プロサッカー選手の腰痛の発生率
男性選手で約32%、女性選手では約50%が生涯に一度は腰痛を経験。接触やねじれ動作を伴う競技で発症しやすいことが確認されています。(リンク)
2.若年チームスポーツ選手の調査
年間を通して4週間以上腰痛を訴えた選手は11%、トレーニングを休んだ経験がある選手は17%。特に10代後半~20代前半のアスリートで増加傾向がみられます。(リンク)
3.スポーツ選手全体の腰痛リスクレビュー
ねじり・衝突・反復動作の多い競技(サッカー、バスケット、体操など)では腰痛リスクが高い。発症率は競技者全体で30~50%に達すると報告されています。(リンク)
このように、サッカー選手にとって腰痛は”珍しいケガ”ではなく、日常的に起こりうるトラブルなのです。
整骨院でのアプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、痛みの原因を「筋肉・関節・動作の3つの観点」から分析し、再発しにくい体づくりを目指します。
①動作チェック
どの動作で痛みが出るか(ストップ、ターン、キック、ジャンプなど)を細かく確認します。股関節や骨盤の動き、体幹の使い方などを見て、痛みの根本を特定します。
②筋・関節の調整
筋膜リリース、ストレッチなどで筋肉の緊張を取り除き、関節の動きを正常に戻します。痛みを「抑える」のではなく、「負担を減らせる身体」に整えることを目的とします。
③体幹・股関節トレーニング
腰だけで動かないように、股関節と体幹の連動を強化するエクササイズを指導します。例えば、ヒップリフト・片足バランスなどです。これにより再発を防ぎ、パフォーマンス向上にもつながります。
④セルフケア指導
試合や練習後のストレッチ、姿勢改善、フォーム修正など、自分で行えるケア方法もお伝えします。「その場しのぎ」ではなく、「自分の体を理解し、守れる選手」を目指します。
放置するとどうなる?
接触後の腰痛を放っておくと、次のようなリスクが高まります。
・腰痛が慢性化し、常に重だるさが残る
・骨盤・股関節の動きが悪くなり、パフォーマンスが低下
・痛みをかばううちに、膝や足首まで不調が広がる
「時間が経てば治る」と思って放置することが、結果的に長期離脱につながるケースも少なくありません。
整骨院からのメッセージ

サッカーでの接触後に腰が痛い時、「骨に異常がない=問題なし」ではありません。それは、身体からの「動きが崩れていますよ」というサインです。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、痛みの出ている部分だけでなく、
”なぜ腰に負担が集中したのか””どんな動作のクセがあるのか”
まで丁寧に確認し、最短での回復と再発防止をサポートします。
まとめ
サッカーでの接触後に起きる腰痛の多くは、
・筋肉や関節の微細な損傷
・骨盤や仙腸関節のずれ
・動作のバランスの乱れ
によって引き起こされています。
千歳市の青葉鍼灸整骨院では、こうした原因を1つ1つ改善し、「もう一度安心してプレーできる体」を取り戻すお手伝いをしています。
もしあなたが、
・接触してから腰の痛みが抜けない
・ストレッチや湿布では良くならない
・整形で異常なしといわれたが不安が残る
という状態であれば、是非一度整骨院でのチェックを受けてみて下さい。痛みの原因を正しく理解し、再び全力でプレーできる体を整えていきます。















