
中腰姿勢が続いて「股関節の付け根」が痛むあなたへ
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
日常生活や仕事の中で「中腰の姿勢が多く、股関節の付け根が痛い」「前かがみが重だるくなる」と感じていませんか?実は、この”中腰姿勢”は腰だけでなく、股関節にも強い負担を与えています。今回は、その原因と整骨院でのアプローチ、そして自宅でできるケア方法まで詳しく解説します。
1.なぜ中腰姿勢で股関節の付け根が痛くなるのか

中腰姿勢とは、腰を曲げ、膝を少しだけ曲げた状態で作業を行う姿勢のことです。草取り、介助、清掃、調理、荷物整理など、日常でも意外と多くの場面でとっています。この姿勢を長時間続けると、身体には以下のような負担がかかります。
1.股関節が常に屈曲(曲がった)状態で固定される
股関節前面(大腿の付け根)にある腸腰筋や大腿直筋が短縮し、血流が滞り、筋肉が硬くなります。その結果、「付け根の奥が痛い」「太ももの前が張る」といった症状が出ます。
2.腰・骨盤が代償動作を起こす
股関節が動きにくい状態で中腰を続けると、身体は無意識に腰や骨盤を使ってバランスを取ろうとします。この”代償”が続くことで腰痛や骨盤の歪みも進行します。
3.筋肉のアンバランスが進行
お尻(大殿筋)やももの裏(ハムストリングス)は伸ばされ続け、前側の筋肉は縮み続けるため、前後のバランスが崩れ、痛みを助長します。
厚生労働省の資料でも、「抱え上げ・ひねり・前かがみなどの不自然な姿勢は腰部に強い負荷をかける」と指摘されています。(リンク)
2.データで見る「中腰姿勢と股関節・腰の痛み」

近年の研究でも、「中腰・重作業・前かがみ姿勢」が股関節や腰に与える影響が数多く報告されています。ここで、信頼性のある3つのデータをご紹介します。
1.職業的な中腰姿勢と股関節変形性関節症の関連性(2024年)
北欧の研究では、「荷重作業・中腰・前かがみ姿勢が長期的に続くと、股関節の変形性関節症(OA)のリスクが上がる」と報告されています。(リンク)
2.中高年労働者の作業姿勢と筋骨格系痛(2022年)
BMC Public Health 誌による調査では、50~65歳の労働者において「前かがみ・中腰・荷重作業」が肩・腰・股関節・膝の痛みと強く関連していることが明らかになっています。(リンク)
3.中腰・ひねり姿勢と慢性股関節痛
アメリカ疾病予防管理センターの調査によると、週30時間以上「しゃがむ・曲げる・捻る動作」を行う労働者は、男女ともに慢性股関節痛のリスクが上昇するとのデータがあります。(リンク)
これらのデータからもわかるように、「中腰姿勢」は股関節や腰への慢性的なダメージ要因となりうるのです。
3.千歳市の青葉鍼灸整骨院での治療方針とアプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、”中腰姿勢による股関節の痛み”を次の3ステップで改善していきます。
①評価・検査
まずは、痛みの出る動作や姿勢、発症のタイミングを詳しく伺います。
・どんな作業で痛むのか(草むしり、掃除、介助など)
・痛む部位(前側・外側・太もも・腰)
・動かした時の可動域や筋肉の硬さ
これを基に、股関節・骨盤・腰椎の連動性を評価し、原因を特定します。
②根本施術
次に、痛みの原因に合わせて施術を行います。
・股関節の可動域改善:腸腰筋・大腿直筋・大腿筋膜張筋など前面の筋肉を丁寧に緩め、ストレッチと手技で動きを引き出します。
・骨盤・腰部の安定化:体幹や臀部の安定化を高めることで、股関節にかかる負担を軽減。
・全身バランス調整:骨盤の歪みを整えるエクササイズで、左右差を解消することで再発しにくい体づくりを行います。
③再発予防・セルフケア指導
施術だけで終わらせず、普段の姿勢改善やセルフストレッチも指導します。中腰を続ける方ほど、日常の「クセ」を直すことが再発防止のカギです。
4.自宅や職場でできる3つのセルフケア

痛みが強くなる前に、以下の簡単なストレッチ・動作改善を取り入れてみて下さい。
①股関節前面ストレッチ(腸腰筋伸ばし)
片膝を床に付き、反対の足を前に出します。骨盤を真っすぐ立て、体を前にゆっくり押し出すと、後ろ脚の付け根が伸びます。→30秒×左右2セット。腰への負担も軽減します。
②股関節回し(可動域アップ)
椅子に浅く座り、片足をゆっくり外回し・内回し。→各10回×2セット。筋肉のこわばりをほぐし、動きを滑らかにします。
③中腰時間を意識して「立ち直る」
長時間の中腰を避けるには、20~30分に一度、腰を伸ばす・立ち上がることが大切です。作業の合間に背伸びをするだけでも、筋肉の血流が回復します。
5.痛みを放置するとどうなる?
股関節の痛みを我慢していると、身体が「痛みを避ける動き」を覚え、腰や膝への負担が増えます。結果として、股関節変形性関節症などへ進行するケースもあります。
股関節の痛みは「単なる疲労」ではなく、「動きの崩れのサイン」です。早期にケアすれば、改善も早く、再発しにくい身体へと変わっていきます。
6.まとめ
・中腰姿勢は股関節前面・腰・骨盤に強い負担をかける
・研究でも「中腰姿勢は股関節痛や変形性関節症のリスクを上げる」と報告されている
・放置せず、早期に整骨院で原因を見極め、可動域改善+姿勢指導で根本的にケアすることが大切
「最近、股関節の付け根が痛む」「中腰になるのが怖い」と感じている方は、どうか我慢せず、ご相談ください。千歳市の青葉鍼灸整骨院では、あなたの体の動きを丁寧に分析し、痛みの原因を明確にした上で、最適な施術とセルフケア指導を行います。
無理のない姿勢で、快適に動ける身体を一緒に取り戻していきましょう。















