
栗を剝いてから手が痺れる,,,それ、神経のサインかもしれません
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
秋の味覚と言えば「栗」。家族で栗ご飯を作るために、一生懸命に栗の皮を剥いたーーそんな後から「手が痺れてきた」「指先がピリピリする」「手首のあたりがだるい」と感じた経験はありませんか?
実はその”しびれ”は、栗剝き作業で手首や神経に負担がかかったサインかもしれません。今回は、「栗を剥いた後に手が痺れる原因」と「整骨院での治療・セルフケア方法」について、データを交えながらわかりやすく解説していきます。
1.栗剥きで手の痺れが起こる理由

栗を剥く作業は一見軽い家事のようですが、実は”手首と指を酷使する作業”です。
包丁やナイフを使いながらかたい殻を剥く時、指先・手首・前腕の筋肉が休みなく働いています。さらに、栗の向きを変えたり、力を込めて押したりするため、同じ動きを何百回と繰り返すことになります。このとき、主に以下のような負担が起こります。
1.手首の屈曲(曲げ伸ばし)の繰り返し
栗剥きでは、手首を内側に曲げる動作が多く、手首の中を通る「正中神経(せいちゅうしんけい)」に圧迫がかかりやすくなります。これが”手根管症候群”と呼ばれる症状を引き起こし、親指から中指にかけてのしびれ・痛み・握力低下を生じることがあります。
2.指・前腕の筋疲労
長時間、指先を使って殻をむくと、前腕の屈筋群が硬くなり、手首や手のひらの血流が悪くなります。血流が滞ると、筋肉だけでなく神経にも負担がかかり、しびれ感やだるさが出やすくなります。
3.中腰・前かがみ姿勢での作業
栗剥きは、テーブルに向って中腰や前かがみで行うことが多く、首・肩・腕の神経の通り道(頸椎~腕神経叢)にも負担がかかります。結果として「手首の問題+首・肩からの神経圧迫」が重なり、しびれが強まるケースもあります。
2.データで見る「反復動作」と手のしびれ

手の痺れは、実はとても身近な不調です。特に家事・農作業・手仕事など”繰り返し手を使う作業”を行う人に多いことが、いくつもの調査で報告されています。
ここでは信頼性の高い3つのデータをご紹介します。
①反復運動障害(RSI)の発生率
米国CDC(疾病予防管理センター)の調査によると、成人の約9%が過去3か月以内に「反復運動による痛み・しびれ・腱の負担」を感じたと報告しています。特に女性や家事・軽作業従事者で多く、症状の約半数が”手首~手”に出ています。(リンク)
②手首・手の症状と反復動作の関連性
BMC Public Health 誌(2021)による調査では、手首の痛みやしびれを自覚する人は全体の22%。反復的な手作業・手首の固定姿勢を取る人ほど有症率が高く、長時間の作業ほど症状が慢性化しやすいとされています。(リンク)
③手根管症候群(CTS)の職業関連性
JAMA Internal Medicine 誌の研究では、反復的な手作業に関わる労働障害のうち41%が手根管症候群であったと報告されています。これは、手の痺れの多くが「神経の圧迫によって起こる」ことを裏付けるデータです。(リンク)
3.整骨院での施術とアプローチ

千歳市の青葉鍼灸整骨院では、「栗を剥いてから手が痺れる」「親指~人差し指がジンジンする」「手首を曲げるとピリッとする」と言った方に対し、以下のような施術方針をとっています。
①原因の評価
・しびれがどの指に出ているか(神経の種類を特定)
・どんな動作・姿勢で悪化するか(手首・肘・肩の連動を確認)
・筋肉の硬さ・腱の動き・関節の動きをチェック
→”手首だけ”ではなく、”首~肩~腕~手”までの神経経路を総合的に見極めます。
②手技による調整
・前腕の筋膜リリース・腱滑走改善:硬くなった前腕の筋肉を緩め、神経への圧迫を解放。
・手首・肘・肩の関節調整:関節の位置関係を整えることで、神経の通りをスムーズに。
・姿勢・骨格バランスの調整:中腰姿勢で固まった背骨・肩甲骨を調整し、腕全体の血流を改善します。
③生活・作業アドバイス
・手首を過度に曲げた姿勢で栗むきをしない
・テーブルの高さを調整し、手首が真っすぐ保てるように
・20~30分作業したら1回は「手を開く・振る・伸ばす」動作を入れる
・作業後は、温めて血流促進→軽いストレッチ→手首を休ませるの流れを習慣化
これらのケアを続けることで、しびれの改善だけでなく、再発しにくい身体の使い方が身に付きます。
4.自宅でできる簡単セルフケア3選

①手首ストレッチ
腕を前に伸ばし、手のひらを上に向け、もう一方の手で指先を軽く引いて手首を反らせます。→15~20秒×左右2セット。手首の屈筋群を伸ばすことで、正中神経への圧迫を軽減できます。
②握る・開くエクササイズ
軽く拳を作ってぎゅっと握り、ゆっくり開く。これを10回繰り返します。血流が促され、しびれや冷えの改善に効果的です。
③作業姿勢リセット
長時間同じ姿勢を避けるため、30分おきに立ち上がって背伸び。肩を回したり、腕を振ったりするだけでも、神経・筋肉の緊張を和らげます。
5.放置するとどうなる?
手の痺れは、放っておくと次のような悪化が起こることがあります。
・手の感覚鈍麻(触れても感じにくい)
・指の筋肉の萎縮(親指の付け根が痩せる)
・握力低下で包丁・箸・スマホの操作がしにくくなる
・夜間痛や、肘・肩・首への連鎖的な痛み
しびれが「数日経っても取れない」「夜になると強くなる」場合は、神経圧迫が進行している可能性があります。早めに整骨院や専門機関での検査・治療をおすすめします。
6.まとめ
・栗剥きや家事のような”手首を酷使する反復作業”は、神経圧迫・筋疲労を招きやすい
・データでも、手首や手のしびれは非常に一般的で、放置すると慢性化する
・千歳市の青葉鍼灸整骨院では、神経の通り道を整え、姿勢・手首バランスを改善することで根本的な回復を目指す
・自宅では、こまめなストレッチ・姿勢リセット・作業環境の見直しが大切
秋の味覚を楽しむ栗剥き作業。「頑張った後に手が痺れた,,,」という方は、早めのケアで症状をリセットしてあげましょう。千歳市の青葉鍼灸整骨院では、神経・筋肉・関節をトータルで見て、あなたの手の動きを本来の状態に導きます。無理なく、快適に季節の作業を楽しめる体づくりを、私たちと一緒に行いましょう。















